2009年12月01日

松井秀、ヤ軍と決裂覚悟の“直談判”へ

ヤンキースからFAとなった松井秀喜外野手(35)が27日(日本時間28日)、ニューヨーク市内でスポニチ本紙の取材に応じた。ヤ軍からの残留オファーは早ければ12月5日(同6日)にも出されるが、交渉では守備復帰についてのチームの考えを詳しく問いただす考えだ。代理人を通じてチーム構想を直接確かめるつもりで、あらためて守備復帰への強い気持ちをにじませた。

 感謝祭翌日で年末商戦スタートに沸くブラック・フライデー。気温7度の冷え込みの中、ジングルベルが流れ始めたけん騒のマンハッタンに松井はいた。ヤ軍との残留交渉へ向けては「お話をいただき、それを受けて初めて話が始まる。守備に関してもチームの考えはまだ分かりません。きちんと話して、その時に自分がどう考えるかです」。チームの守備に対する考え方を直接聞いた上で、判断していく考えをあらためて強調した。

 ヤ軍は12月3、4日とフロリダ州タンパでオーナーとキャッシュマンGMらが予算会議を開く。来季の総年俸を定め、松井の処遇も固める方針だ。同GMは早ければ5日にも連絡を入れると代理人のテレム氏に伝えている。松井は「それもまだ僕は聞いていません」としたが、金銭面以上に争点となるのが、外野守備をめぐる扱いである状況に変わりはない。

 DH兼外野手を熱望する松井に対し、同GMは守備への挑戦権すら拒絶する発言を繰り返している。「代理人がいますから。彼が直接話して、それを聞き初めて分かる」として“直談判”で、その可能性をはっきりさせるつもりだ。守備への思いについては「ヤンキースの考えは考えで仕方ない。僕自身はその(守備復帰へ)努力をしていくだけ」。歩み寄りがなければ決裂も辞さない覚悟だ。近く両ひざの検査を予定し「どういう判断をもらえるか。そこでまた守備への自信の度合いも変わる」とも話した。

 まだどの球団からも正式オファーは届いていない。「僕自身急いでいることはない」と長期戦は承知している。決裂覚悟の直談判。ヤ軍の真意をとことん引き出してから、松井の去就問題が本格的にスタートする。

 ◆ブラック・フライデー 感謝祭(毎年11月の第4木曜日)翌日の金曜日。祝日扱いとなることが多く、土日と合わせて4連休となる。例年、この金曜日からクリスマス商戦がスタート。各店舗で特別セールなどを実施する。ブラックは黒字を意味し、米国で1年間のうち最も盛大なショッピングの日とされる。


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